7sea-chickenzの活動



HELP B92! 日本から支援金を送ろうとしている方へ

7sea-chickenzは個別に海外送金をする際の不便さと高い手数料を省くために、B92への支援金を集める日本の口座を開設しました。ある程度の金額が集まり次第、順次アムステルダムのHELP B92口座に送金します。経過は随時この欄でご報告いたします。また、ご支援下さった方のリストやメッセージも先方に送りますので、e-mail<info@7sea-chickenz.org>までお寄せ下さい。どうぞよろしくお願いします。

【振込先】
東京三菱銀行四谷支店
店番051
口座番号0924124
口座名helpb92
緊急研究会「コソボ問題と自主メディア」報告

日時:1999年4月24日(土)14〜18:00
場所:神奈川県地球市民かながわプラザ
主催:sevensea-chickenz
共催:民衆のメディア連絡会、市民コンピュータコミュニケーション研究会、
   市民による市民のための通信NGO・JCA-NET

今回の研究会は、メディアやアートにそれぞれ関わる者のネットワーク、7sea-chickenzが主催、インディペンデント・メディアやコンピュータを介した市民による情報発信を促進するいくつかのNGOの共催によって実現した。B92に代表されるインディペンデント・メディアへの理解の促進と現況の情報を得つつ、今後何ができるかを含めた検討およびコミュニケーションに広く開いていくという目的は成功したように思われる。この日はNATOのユーゴ空爆開始からちょうど1か月後であり、空爆の継続が伝えられる中、雨の中また会場が東京から遠かったにもかかわらず60名以上が集まり、スタンスを異にしながらも話し合う場を持つことができた。

7sea-chickenz自体、4月3日に一度ミーティングを持ったのみで、その後ML主体でのやりとりの中、翻訳作業は西尾さん他多くの方々の協力によっての進んでいるものの、まとまった動きが確立されていない。そのような中このイヴェントを開催するのは冒険であったが、協力者のみなさんのネットワークそして尽力によって実現することができた。

研究会最後で、7sea-chickenzを何らかのまとまった組織という前提として質問がなされたが、これまでの既存の組織や団体とはまったく異なったネットワークを持つ個人の集合体であること、政治的なスタンスを共有することではなく、メディアに関わる者として、インディペンデント・メディアへの支援という方向性を共有することがあらためて明らかになったのではと思う。そのような特性を生かしながらも、現在より具体的でシステマティックな動きが必要とされている。

● 研究会は以下のように進行した;

・ 7sea-chickenzによる挨拶(四方):
誰が行ってもよい部分だが、今回は四方が担当となって7sea-chickenzのいきさつを説明)。

・ アムネスティ・インターナショナル、寺中氏からの報告:(世界中の人権保護にかかわる運動を行っているアムネスティからは、そのネットワークから入手される情報がニュースとして逐次翻訳・配布されており貴重な資料となっている。ただ現地からの直の声が届きにくいため、今回の研究会での情報は貴重だったようだ)。

・ ディヒーリ氏によるB92に関する簡単な解説と、本人が96年末にベオグラードで撮影したヴィデオを編集した作品「ImperfecTV メディア都市旅行ベオグラード」(80分:B92製作の映画2本(「帰ってきたチトー大統領」「死亡記事で会おう」、いずれも当時の社会状況を皮肉たっぷりに伝える半ドキュメンタリー、の抜粋を含む)の上映:(西側メディアで報道される情報と当地のメディアとの落差、B92をはじめとするインディペンデント・メディアやアートに関わる人々の生の状況、またベオグラードに代表される=都市(グローバルな情報ネットワークとの連結)vs田舎(閉鎖性、地域<固有>性、)の対立、情報格差を利用したミロシェビッチの戦略。「散歩の時間」と称されたお祭りノリの市民デモ--これは一時的なカタルシスを提供してしまう危険な装置でもある-など、現在から見ても参考になる。メディアは国家や人々を抽象化してしまうが、(またB92も聖化されがちだが)それに回収されえない生の声は、彼の地の人々がなんら私たちと違ってないことをあらためて認識させてくれる)。

・ 4月初旬までザグレブに滞在していた上野俊哉氏による解説:ザグレブでの状況、またユーゴ、コソボ問題におけるポイントを4点指摘。1:コソボ問題は新しい問題ではなく、核心的な問題である、2:NATO空爆をどう考えるか、3:日本でこの問題が北朝鮮問題と重ねられ報道されているが、それが避けられないとしてもいかに考えていくか、4:情報操作というInfowarにすでにわたしたちが巻き込まれている事実。

・ 空爆開始の1週間前にユーゴを訪問した岡田智博氏によるヴィデオ報告:(ブダペストからベオグラードへ向かう列車から見られた光景。戦地へ向かう人々、送り出す人々…。まったく空爆を予感させず平常に見えるベオグラード。B92やアート&メディアセンターCinema Rex他)。

・ ナカノケン氏による活動の説明:(彼の所属するデザイナー集団GPOD、またヘアート・ロフィンク氏の助言により始められたサイトHelp B92(情報の提供による支援)と翻訳活動について。また緊急に製作される「Help B92 Starter Kit」(Tシャツ+CD-ROM他)による支援について(利潤は7sea-chickenzを通じてB92支援に寄付することに)。

・ FMわぃわぃのHelp B92番組紹介:(神戸・淡路大震災の時に立ち上げられ、当地在住のさまざまな言語を話す人々にとってのライフラインとなった放送局ならではの英語によるアピール。オープンな雰囲気)。

・ 3月にオランダで開催された戦略的メディアのためのコンフェレンス、「Next 5 Minutes3」に参加した土屋豊氏による報告(彼の活動やインディペンデント・メディアとの関わりについて)。

・ 市民コンピュータコミュニケーション研究会による活動概要説明(吉野氏):(反盗聴に関する活動やボランティア情報サポートについて)

・ JCA-NETによる活動概要説明(浜田氏):(市民活動にインターネットを使用した活動への支援、またオランダのXS4ALLへの独政府のアクセス制限に反対し、ミラーサイトを日本でホストするなどの活動も)。

・ 7sea-chickenz状況報告(福田幹氏、四方):現在7sea-chickenzで動いている状況(支援、物資送付のためのヨーロッパそして在日大使館とのコンタクト他)の報告。

・ 討論:B92そして7sea-chickenzについての質問、7sea-chickenzからの説明および状況解説、現況と今後のためのアピールがなされた。以下抜粋;
-B92の位置づけ、意味に対する観客からの質問。B92などインディペンデント・メディアは中立である必要はないこと。
-7sea-chickenzのアピール。7sea-chickenz自体が、独自のシステムを模索していること。その中でさまざまな事柄において動いてくれる人を求めていること。
-日本におけるメディアのミロシェヴィッチ系情報の侵入に対する危惧(上野氏)
-90年代半ばの浅田彰、ジジェク対談における先見性(NATO攻撃を示唆)。(福冨氏)
-今回の戦争が、今世紀において始めてチェ・ゲバラが存在しない戦争であること。また英雄がいない戦争であること。(ディヒーリ)他。質問者は、NGOの活動家やその周辺にたけた人々であり、そのような人々が、一般の人々とともに集まりまた質問がなされたこと自体の意義。

・ 二次会:
-7sea-chickenzMLの方法に対する検討(スパムへの対処、またスパムをどのように定義するか、など)。(ディヒーリ、福冨、岡田氏)
-今後の支援体制確立の必要性(福田氏、四方)。
-7sea-chickenzとしての政治的スタンス(意見の整合性)について。それぞれが異なったスタンスを持ちつつ関わっているため、統一的見解を提示する必要がないという方向。(小崎氏、四方)(* それ以外にもさまざまな意見が交換されたと思いますが…。)

四方幸子

<< トップページへ